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奔放な彼 強い彼女

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3年と少しぶりに今、彼は彼女の目の前に居る、彼は彼女を見て 変わらないな3年前と そう言った、彼女は 貴方は随分日焼けしたわ そう言うと彼は 3年分の日焼だ そう言った 彼女はずっと番号を変えていなかったのだ、で、何時まで居るの それを聞いた彼女は 今夜と明日、明後日には帰るわ そう彼に話した、 部屋はどうしたんだ? もう取ってあるわ 今夜は22時でショーが終わるまたここで待っていてくれないか? 相変わらずギターやってるのね そんな会話の後、何か言いたそうな彼を見送って彼女とパートナーは部屋に戻って水着に着替え、プールへと向かった、 さあお楽しみの時間よ、思いっ切り遊んで そう言って一緒にプールへ入った、程よく疲れるまで泳いだりしながら時間は過ぎ、部屋に戻ってシャワーを浴びた、 お腹すかないの? そう聞いた時には夢の中の住民になっていたパートナーの寝顔を眺めながら彼女は暫く過ごした、待ち合わせの時間彼女は一人で彼と逢った、久しぶり、本当に変わらないな 彼はそう言った 彼女は 私の中では随分と変わったわ、色々あったもの そう言って暫くお互いの事を確かめ合う様に抱き合った、彼女は 3人分の部屋を取ってあるの、部屋に来て そう言って彼の手を引いた 彼は黙って彼女に従い部屋に通された、そして何かを案内する様なな手つきで 彼が私のパートナー、可愛いでしょ?やんちゃで困ってるの、でもいとおしくて仕方ないの そう言った、彼は それなりに収穫のあった3年だったんだな、結婚するのか? と、彼女に言った、彼女は そんなつもりは無いわ、今は私とこの子で充分幸せよ 相手は納得してるのか? 彼はそう聞いた さあ?確かめた事ないし、確かめるのは今なのよ? と彼女は言った おい、まさかこの子?俺の? そう、あなたの子供 どうして早く知らせてくれなかったんだ!とんでもないプレゼントだぞ?普通なら俺は家庭に納まったお父さんだぞ? でも私は、そのまま平凡に納まるあなたは魅力がないってそう思ったの、自由に振舞うあなたを私は感じて恋していたかったの 彼女はそう言った、彼は なんて事だ、俺は今大きな岐路に立っている訳だ 彼女は そんな陳腐な事を言わないで、まだ私は見ていたいの、自由な貴方を 本当にこのままでいいのか?彼は聞きなおした、彼女は彼の後ろから腕を回し 自由にさせてあげる、でもすり抜けないでいて そう告げた、彼は 俺が傍で必要になったら呼び戻してくれ そう言った彼の背中で彼女は頷いた そして二人はお互いを確かめ合って朝まで過ごした 彼女は彼に こんなことするから 愛しい人が増えるのよ そう言って笑った。3人で過ごす休暇はあっという間だった、空港近くまで車を運転し、彼女と彼の息子を見送った彼は少し先からバスで帰る事にした、すり抜ける風と南国の日差しが眩しかった。 

by 19640205 | 2017-12-06 12:12 | 恋愛

ショートストーリーの物語で癒しや愛情を書き綴っています。


by 柘植 颯希